NS400Rのオイルセンサー修理

愛車、ホンダNS400Rのオイルセンサーが壊れたので修理しました。

注釈しますと、MS400Rは絶滅決定種の2サイクルエンジンを採用しておりまして、2サイクルエンジンはシリンダー内の潤滑と冷却のために、ギアボックスとは別系統のオイル供給を必要とします。
オイルが切れるとピストンとシリンダーが焼きついて壊れます。
オイルセンサーは、オイルタンクに取り付けられており、オイルが一定量まで減ると警告を出してくれます。
これが壊れると、不安で乗っていられません。

オイルセンサーの構造は大体の所ですが、タンク内に垂直に降ろされたシャフトに電気が流れており、シャフトの周囲に金属の輪を収めたフロートが通されており、オイルの減少によってそれが下に移動すると電流に変化があり、それを信号とするようです。


故障は、フロートの上にある金属板が外れて、フロートを常に押し下げた状態にしていました。
これにより、常にオイル切れ表示となる訳です。

金属板は、シャフト基部の突起にとかみ合っているだけで、25年以上かけて6万kmを走った末にエンジンの振動で外れてしまった様です。


修理は簡単な様で微妙でして、シャフト基部の突起(赤丸の所)が削れてしまっているため、そのままかみ合わせ直すだけでは再固定出来ません。
あまりいい方法を思いつかなかったので、金属板を通した状態でハンダゴテで突起をあぶって焼き止めしました。
サービスマニュアルに従って、テスターで抵抗値を計測した所正常に作動する様なので組み直して修理完了です。

また壊れたら、別の修理方法を考えましょう。